〜こんな日本を創る為に犠牲になったんじゃないよ〜

 私は今の日本をみて、情けなくて仕方がありません。お金さえあればいい。お金の為なら人を殺してもいい。騙してもいい…。もう涙が止まりません。何でこんな日本になったの?何で?
私は昭和18年生まれ、昭和20年8月6日終戦一週間前あの広島に原爆が落とされた日、私の父は中国浙江省で戦死しました。
翌年昭和21年私の母は結核で死にました。兄弟もなにもいない私は天下一品の戦災孤児です。私はJRの小郡駅で毎日靴磨きや角兵衛獅子まがいの事をやってドカンの中にむしろをひいて生活していました。
 進駐軍目掛けて「パパ、ママ、ピカドンでハングリー、ハングリー」と手を出してガムやチョコレートをもらったものです。私の父ばかりが戦争の犠牲になったのではありません。あの時広島では原爆が落とされて、23万人の人々が犠牲になり死んで行ったのです。そればかりではありません。「自分の父や母、子どもや孫の為、明日の日本の為に将来ある若者800万人の人々が死んでいったのです。
こんな日本を創る為に犠牲になったんじゃないよ!!
かえして頂戴!!
戦後の日本を私も知っていますよ。でもあの時は日本人って、とっても優しかったよ。父さん母さんを大事にし、爺ちゃん婆ちゃんを大事にし、子どもや孫を大切にし、家族皆んな一生懸命でみんな暖かかったよ。
何よ!!今はお金がある。物も山ほどある。でも1人1人心はみんな隙間風が吹いて、自分勝手。こんな日本のどこがいい。どこがいい国なんだ。日本なんて滅びてしまぇ!!
日本人なんてみんな死んでしまえ。日本人は、生死感が解らないんですね。皆さんもそうでしょう! 生きてるから、いつかは死ぬぐらいの事を皆思っているんでしょう。でも、言っておきますよ。いいですか。
皆さん、みんないよいよ明日は死ななならん時が来ますよ。あと1時間で死ななならん時が来ますよ。
 その時1億円のお金なんてケツが拭けますよ。5000万円のダイヤモンドなんてそこら辺の石ころと同じ価値になりますよ。その時あなたは、きっと自分自身にこう問うでしょうね。
「たった1度の人生、俺は一体何をしてきたんだろう?こんな生き方で、もう後悔しないか、大丈夫か?」
その時、その問いに答えられるだけの生き方が出来ていますか?その答えが用意されていますか?

そこが大事な事ではないんですか。

そこが1人1人きちんとしていればあの新潟県警や行政マンの不祥事なんか起こるわけがないんですよ。あなた方はあの戦争の時に、たくさんの人々が命を捨て犠牲になったからこそ、今のんびりと暮らしているのでしょう。これからあなたの大切で可愛くてならない子どもや孫達に何を残すの。公害だらけの地球ですか?資源を掘り尽した地球ですか?何よりも乱れに乱れた人の心ですか?この乱れた日本の社会ですか?可愛い子どもや孫達に今こそ命を捨てる思いで、この日本を変えていかなくてはいけないんじゃないですか?考えてみて下さい。
それがあなたも一緒になって創り上げた今の日本、その責任者たるあなたの行動であるのです。