「宇宙は一個の生命体。私はその細胞の小さな小さな一つ。と考えたらよかろう。」

「世の中、無縁のものは、何一つない。四海のうち、皆兄弟」の言葉通り、どれもこれも皆縁あるもので生じたものである。
 人間、自分を中心に物事を考えている時は、世界一の高等動物である。世界は自分の為に廻っていると思う。でも蛙は蛙中心で物事を考えてみると自分が一番偉いと思ってるに違いない。
 大宇宙や、地球、自分自身さえも己自身の手で創った訳でもなく、また、常に支配下において調和させて動かしている訳でもない。良く考えてみると、大宇宙や大自然から動かされているのが解る。天気になれば、心が和むし、嵐になれば、気分まで荒立つ。
 文明だ、科学だと称して、発展すればするほど、大自然の恩物より遠ざかり、自分が、大自然の歯車の一つだという事を忘れさせてしまう。人間が自分が創った物が多いほど、大自然が、自分の身体を通して創らせた事を忘れ、己が創った物と傲慢になり、大切にしない。己が、全てと思うから、宇宙のリズムに自分が合わない。己のリズムに宇宙や、他人が合わせてくれる訳はないのでゴタゴタや病気や魔が入る。鉄筋コンクリートやプレハブや人間の手で創られた科学物質の中で生活しているから、大宇宙のリズムを感知する動物的本能も薄くなる。薄くなると、己の自我のみの判断で進もうとする。宇宙の思ってる方向に自分が進めない。日々の生活がうまくいかない…。となる。
己自身が生きてると思うから、他人の事や外の世界の情報も他人事となる。
 ところが太陽一つの出来事次第で人間は消滅するのである。他人の動きで自分が駄目になる事は、世の中たくさんある。動物としての感を磨き、大自然、大宇宙の動きやリズムに反応し、自然の動きが出来れば、自分の日々の生活も安定する。それを自然体という。